Illumination

主人公の幸せが一秒でも続くように

映画やドラマの感想をメモ程度に書いていきます。ネタバレご注意ください。一番下にカテゴリ欄ございます。

【映画】LIMIT(リミット)【感想】※ネタバレ注意

【映画】LIMIT リミット【感想】※ネタバレ注意

 

中東に出稼ぎに行っていたポールが目覚めると木の棺桶に入れられているところから映画がスタートします。

映画の始まりから終わりまでずっと狭い棺桶の中のみの映像なので閉所恐怖症の方は見れないかも…。ここまでの閉所となると誰でも怖いと思いますが。

この主人公、死体と間違えられて棺桶に入れられたわけではなく生きているのを意図して閉じ込められてるんですね。

その意図というのがテロリストの「人質」です。
身代金を要求するのに生きたまま棺桶に、しかも既に土の中に埋められてしまっているんです。状況だけでもああ怖い…。棺桶に用意されたいくつかのアイテムを元にあれやこれやと脱出を試みますが電話に出た国防省からは「社会保険番号は?」と聞かれるシーンで、んなの覚えてる訳ないだろ!と対応の冷たさに観てるこっちがイライラと焦りを覚えましたがなんとかFBIのダンがこの状況に対応してくれます。

だた身代金は払わない、という前提の救出なのでそんなの助かる余地ないですよね…。
テロリストに捕まったらもう死ぬしかなのかな…。と絶望的な気分になりました。

最後にようやく助かる!!良かったー!!と思ったら見つかったのは違う棺桶だったっていうバッドエンドもすごく切なかった。助かって欲しかったな…。危険な地域での出稼ぎも家族を思ってのことだったのに。テロリストの要求通りに身代金を支払ってそれが武器の資金に充てられてしまったりお金の味を占めて人質が増えてしまうのも問題だから身代金を払わないスタンスでいるアメリカ政府の事情も分かるんですけどね。(日本でも身代金は支払わないようですね)
いざ自分が人質になったら…と思うとそんな合理的な考え方とてもじゃないけど冷静に受け入れられないです。
戦争やテロで得られるものってなんでしょう。人間には言葉があってそれを伝えられる手段はいくらでもあるのに血を見るまでの争いになってしまうことが本当に悲しいですね。